m_f_n INTERVIEW / PART 2
三浦大地が語る、
ストレス、直感、そして循環。
前編では、肌やメイク、日々のケアについて語ってくれた三浦大地さん。 後編では、ストレスとの向き合い方、直感を磨くこと、仕事の広がり、 そして人生を変えた出来事について伺いました。
どこか不思議でありながら、決して遠い話ではない。 自分の感覚に素直であること、流れに身を置くこと、 そして誰かや何かと循環していくこと。 三浦さんらしい言葉で紡がれる、静かな対話です。
D:三浦大地さん
M:美舟 / m_f_n Creative Director
Z:ZENGO / m_f_n Brand Manager
ストレスを解消する前に、溜めない生き方を。
「ストレスの解消法はありますか?」という質問って、よくあるじゃないですか。 でも僕は、その質問自体に少し疑問があるんです。
そもそも、ストレス解消法というのは、ストレスが溜まっていることが前提ですよね。 それよりも、ストレスが溜まらない方法の方がいいと思うんです。
確かに、そうだよね。
じゃあどうすればいいのかと考えたとき、 やっぱり「自分に素直になること」だと思うんです。 本当に心地いいこと、やりたいこと、やりたくないこと。 そこに正直でいられたら、ストレスは溜まりにくいと思っています。
ストレスを消すよりも、
自分に素直でいられる方へ。
直感力は、自分に合うものを知る力。
そういうふうに考えられるようになった、きっかけはあるの?
きっかけは一つではなくて、いろいろな経験の積み重ねだと思っています。 ある瞬間に、今まで見えなかったものが見えるようになったというか、 感じ取れるものが増えた感覚がありました。
クリエイティブを仕事にしている人には、勘が鋭い人が多いと思うんです。 何もないところからつくりあげる力や、空気を読み取る力。 これから何が求められるのかを、少し早く感じ取る力。
それは、直感とも言えると思います。 直感力が上がると、自分が本当に心地いいものとつながりやすくなる。 「これは自分に合っている」と、自分で感じ取れるようになるんです。
誰かの正解ではなく、
自分に合うものを選べること。
m_f_nも、僕は一週間使ってみて「これはいいな」と直感的にわかりました。 人に勧められたから使うのではなく、自分に合っているかどうかを感じられることが大切だと思うんです。
スキンケアは、使い続けないとわからない部分もあるけれど、 テクスチャーや香り、肌にのせたときの感覚で、 直感的に好きかどうかがわかる部分もあるよね。
肩書きは、あとから増えていった。
アーティストとしての三浦大地さんの始まりを教えてください。
もともとはファッションの専門学校に通っていて、 卒業後にアーティストの衣装デザイナーとして仕事を始めました。
衣装のデザイン画を描いていたら、 「これが描けるなら、こういう表現もできるよね」と言われて、 アートディレクションの仕事につながっていった。
そこから絵コンテ、CM、プロデュース、ブランドディレクション、 イラストレーションへと、少しずつ広がっていきました。 「これができるなら、これもできるよね」と言われ続けて、 気づいたら自分でも肩書きがよくわからなくなっていたんです(笑)。
任せること、信じること。
大地くんと初めて仕事をしたときに印象的だったのは、 アーティストやクリエイターをちゃんと尊重するところ。
撮影現場では、途中の一枚だけを見てすぐに判断してしまう人もいるけれど、 大地くんは「最後まで見て」と待てる人だった。 ちゃんと現場の人を信じてくれるんだなと思ったの。
僕は、ひとつの肩書きをずっと極めてきた職人ではないという自覚があるんです。 だからこそ、メイクアップアーティスト、カメラマン、スタイリスト、 それぞれの道のプロフェッショナルに対するリスペクトがある。
自分が思い描いていたものを、現場の人たちが超えてくれることも多い。 だから、まずは任せたい。 その結果、自分の想像の範囲を超えたものが生まれることがあるんです。
自分の枠を超えるために、
人を信じて任せる。
EARTH AND STOVEという循環。
最近の活動についても教えてください。
今力を入れているのは、「EARTH AND STOVE」というオンラインコミュニティです。 Instagramの鍵付きアカウントの中で、メンバー同士がコミュニケーションしたり、 僕がトークセッションをしたりしています。
個人的な問題、世の中の課題、意識のこと。 たとえば「死生観」のような、普段は話しづらいテーマについても、 誰も否定しないという前提で話し合う。
肯定しなくてもいいけれど、否定もしない。 こういう考え方もあるんだと知れる場所をつくりたかったんです。
それをコミュニティとしてだけではなく、ブランドとして育てていきたい。 意識の循環、環境の循環、生産者の循環。 そういうものまで含めて、日常に寄り添うプロダクトや体験をつくっていきたいと思っています。
人生を変えた、メキシコでの体験。
人生が変わったと思う出来事はありますか?
大きかったのは、メキシコでの体験です。 ニューヨークに滞在したあと、メキシコを経由して日本へ帰るときに、 セノーテという水が湧き出る場所に立ち寄りました。
そこで遊んでいたとき、自分の中のいろいろなものが浄化されていくような感覚があったんです。 その夜から、自然のエネルギーの波形のようなものが見えるようになった。
緑色の光や、菊のような幾何学模様。 後から調べると、それがチャクラの図像と重なる部分があって、 自分の中でいろいろなことがつながった感覚がありました。
それから、自然の摂理や物事のつながりが一気に入ってくるような時期がありました。 最初は混乱もしたけれど、今はだいぶ落ち着いています。
環境こそ、これからの美しさ。
そう感じるようになった。
それまでは、ファッションやラグジュアリーの世界で仕事をしていました。 でも今は、環境や循環というものが、いちばん大切で、いちばん新しいことだと感じています。
だからこそ、サステナブルなことや環境に関わることを、 もっと自然に、もっと魅力的に見せていきたいと思っているんです。
欠かせないものは、スマートフォン。
最後に、三浦さんにとって欠かせないマストアイテムを教えてください。
実は、これがないと絶対に駄目というものはあまりないんです。 強いて言うなら、スマートフォンかな。
デジタルデトックスをする人も増えていますが、 僕にとってSNSやスマートフォンがもたらしてくれたものは大きい。 いろいろな出来事を伝えたり、共鳴したり、シェアしたりすることは、 スマートフォンがなかったらできなかったと思います。
逆に、デジタルがあるからこそ、リアルなものの大切さに気づけた部分もあります。
人の話を聞くこと。
違う価値観に触れること。
そして、自分の中で静かに循環させていくこと。
三浦大地さんとの対話は、肌やケアの話を超えて、
これからの心地よい生き方へとつながっていきました。
三浦大地 profile
東京出身のファッションデザイナー、イラストレーター、アートディレクター。 日本を代表するアーティストや映像作品のコスチュームデザインをはじめ、 国内外のブランドとのコラボレーションワークやプロデュースも多数手がける。
自身の描くイラストレーションは、ディズニーとのコラボレーションでも知られ、 ファッション、アート、ライフスタイルの領域を横断して活動。 近年は「EARTH AND STOVE」プロジェクトを立ち上げ、 コミュニティ運営やストレスフリーなライフスタイルに寄り添うプロダクト開発にも取り組んでいる。
Instagram:www.instagram.com/daichi_1127
OFFICIAL SITE:www.daichimiura.com

